友達の話をしたから、「いじめ」についても話をしておこう。いじめの話をするのはしんどいな。お父さんもよくいじめられたからね。
今でもテレビや新聞などで誰かが「いじめを苦にして自殺した」というニュースを見たり聞いたりすると、「どんなにつらかっただろうか?」「かわいそうに、何か助けてあげる手立てはなかったのだろうか?」「なんとか乗り越えれば、また新たな人生を歩めたかもしれないのに残念だな・・・」といろいろ思って胸が苦しくなる。
だから、そもそもそういうニュースはあまり見たくないし、テレビの場合は最後まで見ずにチャンネルを変えたり電源を切ってしまうこともある。
お父さんの場合は、ある日突然、みんなから無視されたり、うち履きの靴ひもを隠されたり、机の中がチョークの粉でくちゃくちゃに汚されたり・・・。ほかにもいろいろある、あげたらきりがないね。
そういうことが小学校3、4年生から高校1、2年生くらいまで(長いだろ~)毎年のように何かがあった。
中学2年生の時にはトイレで3人に囲まれて殴られたこともあった。さすがにお父さんも我慢できなくて、3人のうちの1人に殴り返して殴り合いのケンカになったことがあるよ。ま、それがきっかけでそのときのいじめは落ち着いたけどね。
いじめられた理由はよくわからない・・・。
お父さんにも何か理由があるかもしれない。しかし、どんな理由があっても「いじめる方が絶対に悪い!!」だからいじめる側にだけは絶対になっちゃいけない。いじめられた人から恨まれるし、いじめた人は絶対にいい人生を送ることはできない。そんな人間が幸せになれるわけがない。いじめは大罪だ!
ちなみにさっき話した中学2年生の時にトイレでケンカになった3人のうち、お父さんのことをいじめていた主犯格の生徒(一番お父さんのことをいじめたやつ)は、20歳頃に事故で死んだそうだ。これは極端な例(めったにないこと)かもしれないけど、「人をいじめた人間は絶対に幸せになれない!」ことの一つの例だ。お父さんはそう思う。
だから、いじめる側にだけは絶対にならないでね。