いじめは何をされてもいやだけど、無視されるのはやっぱりつらかったね。自分の居場所がなく、本当に情けない気持ちになってしまう。
自分の存在を否定(自分はこの世にいちゃいけない人間だと言われている感じ)されたような気になって「自分は何のために生まれてきたんだろう?生きるってどういうこと?死んでいなくなりたい・・・」って、なってしまう。だから、いじめを苦にして自殺する子の気持ちがよく分かるんだ。
誰かに言うにも、いじめられていることが恥ずかしいことに思えて(いじめられることは決して恥ずかしいことじゃない。いじめるやつが悪いだけだ!)、親にも言えないし先生にも言えない。言ったところで一時的に(その時だけ)解決しても、その後に「また仕返しされるんじゃないか?」と思ってしまうのでなかなか言えないよね。それで誰にも言えずに一人で悩みを抱え込んでしまう。
「自分さえ黙っていれば・・」と思って、嵐が過ぎ去るのを待とうとする。しかし、結局、嵐が収まらずに、ましてやエスカレートする(いじめがよりひどくなる)と、我慢の限界に達してしまって悲劇(自殺)を生むことになる。
だから、もし、いじめられるようなことがあったら恥ずかしがらずにお父さんやお母さんに話してほしい。お父さんやお母さんに話しにくかったら、おじいちゃんやおばあちゃん、学校の先生でもとにかくあなたたちが信頼できる身近な大人の人に話してほしい。
身近にそういう大人の人がいなかったら児童相談所や市役所などでもいい。電話相談などもあるから、とにかく大人につながることだ。(最後に相談窓口のリンクを貼っておくね)
ただ、相談してもすぐに解決できることもあればなかなか解決できないこともある。むしろ、いじめについてはなかなか解決できないことの方が多いと思う。そして、残念ながら誰もあなたたちと代わってあげられない。だから、最後は自分で乗り越えていくしかないのも事実だ。
それでも、誰かに話すことによって気持ちが少しは楽になると思う。そして、時間がかかるかもしれないけど、何らかの解決策が必ず見つかるし、必ず乗り越えることができるから絶対に自殺なんて考えたらダメだよ!
いじめが、あなたが置かれた状況が、永遠に続くことは絶対にない!
自殺することを考えてしまうくらいに、よっぽどいじめがひどかったら学校なんて行かなくていいんだから。ほかの学校に代わってもいいし、何かほかの方法を考えればいい。大人に相談することによってそういう方法がいろいろと見えてくるから、何かあったら悩まずに必ず相談してね。
そして、いじめを乗り越えることができたら、その乗り越えた人はきっと強くなるし、人にも優しくなれる。人として大きく成長し、違った人生の道が必ず開けるから絶対大丈夫!
いじめについてお父さんが言いたいことをまとめると
- まずは絶対にいじめる側にならないこと!
- いじめられたら一人で悩まずに大人に相談すること!
- 絶対に自殺なんて考えないこと!
- いじめは絶対に乗り越えることができるということ!
お父さんは、あなたたちにお父さんが経験したようなつらい思いをさせたくない、そして、いじめなどに巻き込まれずに楽しい学校生活を送ることができるよう願っているよ。
子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち):文部科学省