お父さんの大事な話

~ 子供に伝えたい!! お父さんの熱い思いをひたすら語るブログです ~

お金を稼ぐということ

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お金持ちになりたいよね~
どうやったらお金を稼げるんだろう・・・??

 

 ちょっと話を変えて、お金の話をしようか。みんなも成長するにつれて気になることだよね。

 

 お父さんの仕事場には、中学生や高校生、大学生がインターンシップと言って職場体験、ようは仕事の体験に来るんだ。中学生は15年以上前から、高校生と大学生は10年くらい前からかな、受け入れてきた。ここ1、2年は仕事の都合や新型コロナウィルスの関係で受け入れできなかったけど。

 

 期間は、中学生と高校生が2~3日、大学生は1週間から2週間くらい。事務所にいるだけでなく役所や裁判所に連れて行ったりもしてあげる。本物の裁判を見せてあげるとけっこう喜んでくれる。ま、実際の裁判はテレビドラマと全然違って地味~な感じだけどね。

 

 それで、職場体験に来た生徒に必ず聞くことがあるんだ。それは、「お金を稼ぐってどういうこと?」っていう質問。すると大抵は「仕事をする」と返事が返ってくる。「じゃあ、仕事をするとどうしてお金がもらえるの?」と聞くと、けっこうそこでつまる子が多い。「労働の対価(たいか)」(難しい言葉だね、まあ働いたお礼と言っておこうか)という子もいる。そこで、お父さんは「だからなんで働くとお金(お礼)をもらえるの?」と聞き返す。中には、「お!それそれ!」って正解を言ってくれる子もいるけどなかなかいないね。

 

 お父さんが考える正解は「自分が人に喜んでもらえることをしたお礼にお金がもらえる」ということだ。つまり「仕事」というのは「人に喜んでもらえることをすること」だ。

 

 大じいさまも「人の喜びを我が喜びとせよ」と教えてくれた。「人を喜ばせて、人が喜んでいるのを見て自分の喜びとしなさい」ってことだ。お父さんがすごく大事にしている言葉だよ。

 

 大むかし、お金のなかった時代は、物と物を交換していた。物々交換だね。物だけじゃなくていろいろな技術やサービスがある。獲物を捕ってくるのが上手な人、その道具を作るのが上手な人、着る服を作るのが上手な人、竪穴式住居を作るのが上手な人・・・。

 

 ここでは分かりやすく「物」で考えてみよう。相手が持っている「物」を自分がほしいと思ったときに、自分も相手がほしいと思っている「物」を提供(相手に差し出すこと)しなければ物々交換は成り立たない。相手が気前よく「いいよ、あげるよ!」って言ってくれる場合はいいかもしれないが、そうでなきゃ無理やり奪い取るか(強奪=ごうだつ)、だまして取るか(詐欺=さぎ)、盗むか(窃盗=せっとう)しないと手に入らないよね。そんなことしたら犯罪だ。

 

 だから、物々交換というのはお互いに相手に「喜んでもらえる物」を提供しなければ成り立たない。

 

 そして、人が増え市場(いちば)ができて決まった日に物々交換するようになった。今度はいちいち物々交換するのが面倒だから「貨幣(かへい)」つまりお金ができてお金と交換で何でも手に入れる、買うことができるようになった。昔は、貨幣として「お金」の代わりに「塩」や「米」を使っていたこともあるらしい。

 

 だから、「物」から「お金」に代わっただけだから根本(一番大切なこと)はいっしょで、自分が相手に「喜んでもらえる物」を提供しないと「お金」はもらえないということだ。

 

「物」だけじゃなくて「技術」や「サービス」でも同じことで、「人に喜んでもらえること」を提供して初めて「お金」がもらえるということだよ。

 

 だから、例えばギャンブル(賭け事)や宝くじ、株取引(会社の株を売ったり買ったりして儲けること・・・ちょっと難しいかな?)などでお金が手に入ったとしても、それは本当の意味でのお金じゃないとお父さんは思ってる。

 

 現代は、より社会(世の中)が複雑になって、いろいろなお金の儲け方(もうけかた)があるかもしれないが、ちゃんと汗水たらして働いて相手から「ありがとう」って心から感謝されてもらう「お金」が本当の「お金」だよ。これは本当に大事なことだから絶対忘れないでいてほしい。あなたたちが将来どういう仕事をするようになるのか今はまだ分からないけど、仕事を選ぶときにこの考え方を大事にして選んでほしい。