つづき・・・
③ 他人の悪口を絶対にネットに上げない
前回も言ったとおり、ネット上に広がった情報は消すことができない。これは、住所・氏名や写真などの個人情報に限らず、「書き込み」も同じだ。
仮に自分の「書き込み」を削除(さくじょ=消すこと)したとしても、相手が一度読んでしまえば、それを読んでいないことにはできない。また、削除する前の「書き込み」がどこかに拡散(かくさん=広がること)してしまえば、すべてを削除するのは不可能だ。
だから、他人の悪口や傷つける「書き込み」は絶対にしないように。相手のことを知っている場合はもちろん、知らない人に対してもそういうことはしてはいけない。
相手はいい気持ちがしないだろうし、場合によっては恨まれることもある。そして、どこでどんな仕返しや嫌がらせなどを受けるか分からない。自分が「炎上」(自分がネット上で他の大勢から悪口や批判を言われる)する可能性もある。
前にテレビ出演していた女子プロレスラーの人が、ネット上での誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう=悪口やでたらめを言って他人を傷つけること)を苦にして自殺したというニュースがあった。本当にかわいそうなことだ。
大じいさまは、「事実であろうがなかろうが他人をおとしめる行為は殺人行為と同じだ」と教えてくれた。実際に自殺にまでいたらなくても殺人行為と同じだ。だから、人の悪口や批判を軽々しくするもんじゃない。絶対にしないように。
実際、本人を目の前にして言えるかい?本人を目の前にしても言えることならいいけど、前にも言ったとおりネットでは匿名(とくめい=自分の名前を隠すこと)でなんでもできるから、ついつい本音や本当だったら本人の前では言えないような言葉を簡単に書き込んでしまう。
そもそもよほどのことがない限り「書き込み」をしないほうがいいと思うけど、どうしてもしたい場合は、相手のことを想像して、本人の前でも堂々と言えることかどうかよく考えてからするようにして欲しい。
④ ネットの情報を鵜呑みにしない
ネットは、いつでもどこでも調べたいと思ったときに何でも調べることができるから非常に便利だ。ネット上にはいろんな情報があふれている。しかし、その情報が本当に正しいかどうかは分からない。玉石混淆(ぎょくせきこんこう=良いものと悪いものが混じっていること)で本当のことだけではなく、嘘や間違いも多い。
だから、ネットでの情報は鵜呑み(うのみ=人の言うことをよく分かりもせずにそのまま受け入れること)にせずに、誰がその情報を発信しているのか、その情報はどういう根拠(情報のもとになる理由)に基づくものなのかよく調べてから信用した方がいいよ。
一つの情報を信じるのではなく他にもいくつか調べてみた方がいい。ネットだけではなく本などのネット以外の物を使って調べることも大事だね。とにかく何でも信用するのではなく、まずは本当かどうか疑ってみることが大事だ。
ネットは上手に使えば非常に便利だけど、何も考えずに使うと詐欺(さぎ)や脅迫(きょうはく)などの被害にあったり、逆に知らない間に犯罪に巻き込まれて、自分が犯罪者になって他人を傷つけたり損害を与えてしまう可能性もある。だからネットを使うときはよくよく注意して使って欲しい。
まとめ
繰り返すけどこの4つは必ず気をつけること!!
① 知らない人とはネット上で絶対につながらない
② 住所・氏名・写真などの個人情報が分かるものは絶対にネットに上げない
③ 他人の悪口を絶対にネットに上げない
④ ネットの情報を鵜呑み(うのみ)にしない