
おじいちゃんも死ぬまで人のために働いた人だった
この前、何気なくテレビを見ていたらNHKの「プロフェッショナル」が始まった。どうも高校野球が雨で試合が無くなったので、その穴埋めの番組らしい。
番組は、2020年に放送されたものの再放送で、「餅ばあちゃんの物語~菓子職人・桑田ミサオ~」というものだった。
内容は、当時93歳のおばあちゃん(桑田ミサオさん)が、たった一人で年間5万個の笹餅を作っているというお話だった。
はじめは特に興味もなく何となく見始めたが、見るうちにミサオばあちゃんの何とも言えないやわらかで穏やかな笑顔とその物語にどんどん引き込まれてしまった。
ミサオばあちゃんは、笹餅の材料となる小豆を自分で育て、笹も自分で藪の中に入って取ってくる。笹は丁寧に洗って、先っぽの傷んだところははさみで切って、形を整えて餅を包むのに使っている。笹を取りに行くのに自転車に乗っていくのだが、その後姿がまた颯爽としていてかっこいい。
ミサオばあちゃんが笹餅を作るようになったのは、60歳の時に特別養護老人ホームに慰問に行ったときにお土産に笹餅を作って持って行ったのがきっかけだ。
笹餅を持っていくと、老人ホームに入居しているおばあちゃんがその笹餅を食べて「おいしい」と言って涙を流して喜んでくれたそうだ。
ミサオばあちゃんは、家に帰って「今日なんていいことをしたんだろう。お餅を食べて涙流して喜んでくれるなら一生(お餅を)作ろう。」と思ったそうだ。
それから試行錯誤を5年、満足いく材料を作れるようになるまで10年かかったそうだ。本当にすごいことだね。
お父さんは今、50代半ば。まだ、60歳になってない。今から5年後に始めたことを30年以上続ける・・・なんてことは想像もできない。
ミサオばあちゃんから見たら、お父さんもまだまだ子供だね。
大じいさま(お父さんのおじいちゃん)はある先生から、「人間は死ぬまで働くようにできている」と教えられたそうで、それをお父さんたちにも教えてくれた。
おじいちゃんが亡くなって、もうすぐ一年になるけど、おじいちゃんも死ぬ直前まで人のために働いた人だった。
なかなかできないことだけど、自分もそうありたいと思う。