
「若い時の苦労は買ってでもせよ(買うてもせよ)」と言うけど、これは「若い時分の苦労は自分を鍛えてくれて将来役立つ貴重な経験となるから、自分から進んで買って出てもした方がよい。」という意味だ。(学研 故事ことわざ辞典)
嫌なこと、辛いことから逃げないで、それを乗り越えていろいろな経験を積むことが将来の自分のためになるということだ。
若いうちは失敗しても許されることが多いし、若いからやり直しもきくからね。「失敗は成功のもと」ともいうから若いうちは失敗を恐れず、そして、苦労をいとわずいろいろな経験を積んだ方がいい。
また、若いうちから面倒なことでも、やり切れる力を身につけておいた方がよいという意味もある。つまり、若いころからストレス耐性(ストレスに強い精神)を身につけておきなさい、ということでお父さんはこれが非常に大事だと思ってる。
お父さんが、いつも「人間、やりたくてもやったらいけないことがあるし、やりたくなくてもやらなきゃいけないことがある。」と言ってるでしょ?
人生は、楽しいことばかりじゃない。むしろ、苦しいこと辛いことの方が多い。仕事や家庭においても悩みや苦労のない人生はないし、日々、我慢を強いられることが多いのが現実だ。
まあ、若いあなたたちにそんなことを言うと夢も希望もない感じになってしまうかもしれないが、幸せになるためには我慢強く、辛抱強くないといけないし、相当の努力がいるということだよ。
あなたたちも学校の勉強やクラブ活動で、いろいろと悩みや苦労もあるだろうけど頑張って乗り越えてほしい。
小さな話かもしれないが、通学を例にとると、誰でも雨が降ったり雪が降ったりすれば傘をさして歩くのも、合羽を着て自転車に乗って行くのも、満員の電車やバスに乗って行くのも嫌なものだ。できれば、お父さんやお母さんに車に乗せてもらって学校へ送ってもらった方が楽だからそうして欲しいよね。
車で送ってあげるのは簡単だけど、そうすると我慢強さが身につかないんだよ。通学ぐらいと思うかもしれないけど、通学一つとっても身体的、精神的な我慢強さを身につける良い機会だとお父さんは思ってる。
また、そういう経験をすることで、「こういう雨や風の強い日は、こうした方が濡れにくい。」とか、「傘や合羽で視界が悪くなるからこういう危険があるから気を付けよう。」とか学習するわけだ。
それは、自分が将来、車を運転するようになった時、傘をさしている人や合羽を着て自転車に乗っている人がいたら、こういう点に気を付けて運転しないと危ないな、ということも分かるわけだ。
そして、何回も経験していると要領も良くなって、初めは大変だと思ったことがそうでもなくなる。それは、経験を積むことで知らないうちに我慢強くなるということだ。我慢のキャパ(容量)が大きくなるんだよ。そうするとちょっと面倒なことでも大変に感じなくなる。それが大事なんだ。
これは、学校の授業を何回受けていても身につかないものだ。
我慢できない人は、人生のいろいろな苦労を乗り超えることはできないだろうし、仕事なんかも簡単に辞めてしまったりして、ろくな人生を歩むことはできない。
ぜひ、あなたたちには我慢強い大人になって、どんな苦労も乗り越えられる人間になって欲しい。
だから、通学は頑張って自力で行きなさい!!