お父さんの大事な話

~ 子供に伝えたい!! お父さんの熱い思いをひたすら語るブログです ~

「あたりまえの日常」の尊さ

一日も早く暖かな春が来て
一日も早く穏やかな日常が戻ることを祈ります

 

 令和6年元旦の夕方4時10分頃、最大震度7を観測した能登半島地震が発生した。

 

 石川県の能登半島、特に奥能登と言われる地域で被害が大きく、珠洲市や朝市で有名な輪島市で死者が多数に上っている。約230人の方がお亡くなりになり、いまだに(1/20現在)安否不明の方が約20名いらっしゃる。

 

 テレビやネットのニュースで被害の状況が明らかになるにつれ、また、亡くなられた方や被災された方のエピソードに触れるたびに胸が苦しくなる思いだ。

 

 安否不明の方が早く発見されご遺族のもとへ帰られること、そして、被災された方々に支援が行き届き、一日も早く安心して生活できる環境が整うことを祈るばかりだ。

 

 平成7年の阪神淡路大震災は約6400人、平成23年の東日本大震災は行方不明者を含めて約22000人の方が犠牲になられた。

他にも過去30年間に新潟や熊本、北海道などで大きな震災がいくつかあった。

 

 いずれもあの日、家族や知人、友人たちと今生の別れ(こんじょうのわかれ=二度と会えないこと、死に別れること)になると思っていた人は誰一人いないだろう。

 

 朝、「行ってきます!」「行ってらっしゃい!」と、また会えることを前提に普段通りにあいさつしたのが最後の言葉になった人もいるだろうし、ちょっとケンカしていて普段はするはずの挨拶もせずに別れてしまって、そのまま震災の犠牲になった人もいるだろう。

「こんなことになるなら、つまらないことでケンカせずに謝っておけばよかった。」とか「仲直りしておけばよかった」と思っている人もいたかもしれない。

 

 子供を亡くした方は、子供のわがままを叱ったことを「あの時、言うことを聞いてあげればよかった」、「あの時、もっと抱っこやおんぶをしてあげればよかった」などと思うこともあるだろう。

 

 東日本大震災の時は、あなたたちはまだ小さかったから、お父さんはそういうことを強く思った。だから、あなたたちが小さい時には、なるべく抱っこやおんぶをするように心がけたよ。

 

「おにごっこしよう」「かくれんぼしよう」と言われたときに、仕事で疲れていても、なるべく一緒に遊ぶようにしてた。

 

 もし、何かあった時に「あの時、もっと遊んであげればよかった」「もっと、抱っこしてあげればよかった」と思いたくなかったから・・・

それでも十分ではなかったかもしれないけどね。

 

 今、あなたたちが大きくなっても、毎朝学校に行くときに必ず「行ってきます」と言ってくれる。あれはすごく嬉しいしし、お父さんもお母さんも必ず「行ってらっしゃい」と言うように心がけている。

 

 普段、あまり意識せずにしている何気ない(なにげない)あいさつを、「あたりまえの日常」だと思っているけど、あいさつができるという「あたりまえの日常」が本当に尊いことなんだ。

 

 震災に限らず、家族の誰かが病気や事故でいつどうなるか分からない。

 いつお別れが来るか分からないんだよ。

 

 だから、「あたりまえの日常」を送ることができることに感謝して、一日一日を大切に生きていこう。

 

 そして、今回、能登半島地震で被災された方々にこの「あたりまえの日常」が一日も早く戻ることを祈ります。