最近、国会議員の裏金問題が話題になってるね。みんなにはちょっと難しいかな?
簡単に言うと、もらったお金を報告しなければならないのに報告せずに使ってたんだ。
国会議員は、国会で法律を作るのが仕事だ。お父さんやあなたたちなど日本の国民は、その国会で作られた法律に従わなければならない。
その法律を作ることが仕事の国会議員が、ルールを守らないんだから話にならないね。ホントに困ったものだ。
政治家に限らず、大きな会社の不正もなくならない。最近では、ビッグモーターの保険金不正請求(保険金をだまし取ること)、大手自動車会社のダイハツのデータ改ざん(データをごまかすこと)があるけど、これまでにも自動車関係では、三菱自動車やスバルなどもそういう不正があったし、それ以外でも、少し前には東芝の不正会計や東洋ゴムのデータ改ざんなどもあった。
国会議員にしても、大きな会社の役員にしても、皆さん、学校の勉強はそれなりにできて偏差値の高い大学を出ている人が多い。しかし、そういう不正をしてしまう。
学校の勉強だけができてもダメで、善悪の判断がきちんとできて、その「正しい善悪の判断基準」に従って行動することが大事だという話は前にもしたね。(勉強よりも大事なことがある・パソコンと包丁=リンクをはっておくね)
周りのみんながやってると、問題意識が薄れて染まっちゃうんだな。やっちゃいけないことだと分かっていても、自分一人だけ良い子ぶってダメだとは言いにくいんだよね。そして、そもそもそれが当たり前になっちゃって悪いことかどうかも分からなくなってしまう。
「朱に交われば赤くなる」ということわざがある。これは、「人は交わる友達によって、善悪どちらにも感化される」(デジタル大辞泉 小学館)という意味で、人間というものは付き合う相手によって影響を受けやすく、付き合う人(友達)によって良い影響も悪い影響も受けてしまうということだ。
だから、政界(政治家の世界)という大きな世界に入ってしまうと、それが当たり前になってしまって、仮にそれが悪いことだとわかっていても自分だけやらないわけにいかないし、結局、周りの人にあわせてやってしまうんだな。
ま、「赤信号みんなで渡れば怖くない」ということだ。つまり、「禁止されていることも、集団でならば心理的な抵抗もなく実施してしまえる」(実用日本語表現辞典)という意味だ。
政治家に限らず、いろいろな業界があって、いろいろな仕事があるけど、多かれ少なかれそういう部分があるんじゃないかな。
周りのみんながやってる中で、自分だけ「やらない!」というのは、めちゃくちゃ勇気がいるけど、やっぱりやってはいけないことは「やらない!」と言えるような芯のある人間になりたいものだね。
お父さんも難しいけど、日々、そうできるように頑張っているよ。
あなたたちも大人になって、どんな職業に就くか分からないけど、周りに流されないで、「してはいけないことは絶対にしない!」と、毅然(きぜん=意志が強くしっかりしていて、物事に動じないさま デジタル大辞泉 小学館)とした行動ができる大人になってほしいと願ってる。