「気が利く人」は、仕事ができると言ったけど、「仕事ができる人」って、あなたたちはどんな人だと思う?
まだ子供だし、アルバイトもしたこともないから、なかなかイメージがわきにくいかもしれないね。
「仕事ができる人」にはいろいろな要素(ようそ)が必要になると思うけど、お父さんが思う「仕事ができる人」はどんな人か、パッと思いついたことを書いておくね。
あくまでお父さんが勝手に思っているイメージだ。
・礼儀正しい
・善悪の判断がしっかりしている
・性格が明るく朗(ほが)らか(お茶目)
・人の嫌がる仕事を引き受ける
・自分で責任を取る(人に責任を押し付けない)
・決断力がある
・何事も行動が早い
・ごまかさない
・素直に謝る
・偉ぶらない
・感情的にならずに冷静
・時間を守る
・気が利く(周りへの気配りができる)
・人とのコミュニケーションが上手
・相手の立場に立って考えることができる
・覚えるのが早い
・同じ失敗を繰り返さない … などなど
言うのは簡単で、お父さんもなかなかできないけど、そうありたいと思っている。
これ以外にもいろいろあると思うけど、別の見方で次の4つのタイプに分けて考えてみたいと思う。
① 指示されたことしかできない人
② 指示されたことすらできない人
③ 指示されなくても自分で考えて行動することができるが報告や相談がない人
④ 指示されなくても自分で考えて報告や相談をしながら行動する人
①は、指示待ち人間で自分で考える力がなく、応用が利かないから単純作業しかできない。けして、仕事ができるタイプではないね。
②は、最悪だ。指示されたこともできないようでは社会人として生きていくにはかなり厳しい…
③は、よく気が利いて先回りしていろいろ行動してくれるタイプで、一見仕事ができそうに見える。実際、役に立つことも多いだろうけど、「それをやるなら一言先に行ってほしかったな…」ということもある。ある意味そそっかしい人に多いかもしれないタイプだ。
また、せっかく良いことをしても、それを周りに伝えないと(報告しないと)、別の人が同じことをやって、どちらかが無駄になってしまう。
いわゆる「報・連・相」=「報告・連絡・相談」(この3つの頭の文字を取って「ほうれんそう」)。これをちゃんとしてくれないと、上司や周りの関係する人たちが状況を把握できないからね。せっかく自分で考えて良いことをしても結果につながらないこともある。
④は、自分でやるべきことを考えて、それをやってもいいかどうかを周りの人に相談し、そのうえで行動して、そしてまた結果を報告する。そうすれば、周りの人も状況が分かるし、同じことをする無駄もなくなる。これが仕事のできる人の行動だ。
もちろん、相談する暇もない緊急の場合は、すぐに行動すべきだけど、そのあとはきちんと報告することが大事だ。
みんなも④のタイプの人になることを目指して頑張ってほしい。
そして、人の役に立つ大人になってね。