鍾乳石(しょうにゅうせき)って知ってるかい?
鍾乳洞(しょうにゅうどう)という洞窟(どうくつ)の天井からつららのようにぶら下がった石や、下からタケノコのように生えたように見える石、また上からぶら下がった石と下から生えたような石がくっついて柱になった石のことだ。
鍾乳石は、洞窟の天井から石灰(せっかい)という成分を含んだ水がたれてきて、そのしずくの水分が蒸発(じょうはつ)し、石灰が固まってできるらしい。
しずくがたれてきて、ゆっくりゆっくり何年も何年も、気が遠くなるような年月をかけてつららのようになったり、タケノコのようになったり、さらには柱のようになるんだ。
1㎝の大きさになるのに何年かかると思う?
50年から100年くらいかかるんだって!!(もっともっと時間がかかる場合もあるらしい)だから、1mの大きさになるまでに数千年から1万年以上もかかるんだ。
びっくりだね!!
これまで「正しい善悪の判断基準」を持つことが大事で、それを身につけるには「人の意見を素直に受け入れる」ことが必要だという話をしたね。
「人の意見」というのは、お父さんやお母さんのような家族や学校の先生、友達など直接人から聞く場合に限らず、本やテレビ、インターネットからの情報で得る知識もあるだろう。
その様々な「意見」を素直に受け入れ、そして自分の中でそれを良くかみ砕(くだ)いて十分に検討した上で必要なものを取り入れ、いらないもの「やっぱり間違ってるな」と思うものを捨てていく。その地道な積み重ねの上で自分の中に、ゆっくりゆっくり鍾乳石のように「正しい善悪の判断基準」ができあがって、それが自分の「信念」になっていくのだと思う。
(「信念」=大切だと信じることを守りとおし、その考えを実行しようとする心)
そして、その「正しい善悪の判断基準」=「信念」に基づいて判断し、行動していくことが大事だ。
もちろん、この「正しい善悪の判断基準」=「信念」に万一、間違いがあったと気づいたときは、また素直に修整しなきゃいけないけどね。