お父さんの大事な話

~ 子供に伝えたい!! お父さんの熱い思いをひたすら語るブログです ~

「自分の人生」か?

「人生」楽ありゃ苦もあるさ…(by 水戸黄門
日の当たる「人生」を送ってほしいということで…

 

 よく「自分の人生だから自分で自由に決めたい」とか「一度きりの人生、自分の人生だから楽しく生きていきたい」といった感じで「自分の人生」という言い方をすることがあるよね。

 

 もちろん、「自分の人生」だし、間違っているわけではない。お父さんもたまに「自分の人生」という言い方をすることはある。

 

 しかし、よくよく考えてみると、本当に「自分の人生」と言えるのか?

 言っていいのかな?と思う時がある。

 

 それは、なぜかというと、自分の「心や体」もすべて自分で作ったものなら、それはまさに「自分の人生」と言えるかもしれないが、実際はそうではない。

 

 私たちの「心や体」は、両親を通して作られたものだ。

 

 そして、その両親のそのまた両親・・・ずっとさかのぼると人間の始まりまで行ってしまうけど、要はご先祖様からずっとつながってきて、両親があって自分があるということだ。

 

 もし、父と母のどちらかが違っていたら今の自分はないし、両親に限らずご先祖様の誰か一人でも違ったら今の自分はない。

 

 しかも、その仕組み自体も我々人間が創ったわけではなく、自然の摂理(せつり=自然界を支配している法則)としてそうなっているわけだ。

 

 だから、私たちは自然の摂理として、ご先祖様からつながってきて両親を通して、この世に存在するということだ。

 

 そう考えると、我々の人生は「自分の人生」ではなくて「与えられた人生」と言えるのではないだろうか?少なくともお父さんはそう思う。

 

 そうしたら、その「与えられた人生」を何に使うのか?

 

 ただ楽しい人生を送りたい、お金をたくさん儲けて、おいしいもん食べて、趣味を楽しんで、贅沢(ぜいたく)して・・・・

 

 自分が楽しむためだけに人生を費やす(ついやす=使う)のか?

 

 まあ、今の世の中、「あたりまえや、それで何が悪い!」っていう人もたくさんいるだろうね。残念ながら・・・

 

 でも、お父さんはそうは思わない。もちろん、お金も欲しいし、自分の楽しいこともしたいよ。ただ、人生はそれだけじゃ何のために生きているのか分からない。やっぱり「誰かのために、世の中のために役に立つ人生を送りたい」とお父さんは思っている。

 

 お父さんの仕事は、法律関係の仕事で難しいこともたくさんあるけど、仕事がうまくいって、依頼者の方に喜んでもらえたらとても嬉しいし、ほんの少しではあるけれど世の中のために役にたったかな、と誇りに思えるものだ。

 

 だから、あなたたちも、ただ「楽しい人生を送りたい」ということだけじゃなく、人のために役に立つ、世の中のために役に立つ人生を送ってほしい。

 

 

すべてを受け入れる(人間万事塞翁が馬)

お兄ちゃん作 「馬」
なかなか上手なもんだ!

 

 人生、なかなか思うようにいかないものだ。悩みや苦労のない人生なんてないよ。

そんな偉そうなこと言っても、お父さんもまだ50代前半。人生80年、90年生きてきた大先輩から見ればひよっこだ。お父さんもこれからまだまだ大変なことがいっぱい待ち受けていると思う。

 

 それを考えると寝らんなくなっちゃうから考えないようにしてる…半分冗談で半分本気

 

 人生、楽しいときもあれば辛くて苦しいときもある。子供時代にいじめられて辛かったこと、大学を卒業した年に手術して就職をどうしようか悩んだこと、国家資格を目指したけどなかなか受からなくて受験勉強に苦しんだこと、結婚がなかなか決まらずに辛かったこと、結婚してからなかなか子供に恵まれずに夫婦で悩んだこと、仕事が大変でしんどかったこと・・・いろいろあった。

 

 でも、今、あなたたち3人の子供に恵まれ、本当に幸せだ。いろんな苦労を乗り越えて今がある。本当に、まじめに頑張ってきてよかったと思う。ただ、これからも幸せが続く保証なんて何にもない。だから、お母さんと力を合わせて、これからもまじめに頑張っていくつもりだ。

 

 お父さんなりに苦労してきた中で、大事にしてきた言葉がある。大事にしてきた言葉はたくさんあるけど、これもその一つだ。

 

 それは・・・

 

人間万事塞翁が馬=にんげんばんじさいおうがうま」

 

 これは、「人生、思いがけないことが幸福を招いたり、不幸につながったりして、誰にも予測はつかないということ。また、だからやたらに喜んだり悲しんだりしてもはじまらないということ。」という意味だ。(学研 古事ことわざ辞典)

 

 ≪「塞翁」は昔中国で、北辺の国境近くに住んでいた老人のこと。あるとき、その老人の馬が逃げてしまったが(不幸)、間もなくその馬がすぐれた一頭の馬を連れて戻ってきたので人々が祝福した(幸)。ところが老人の子がその馬に乗って落ち、けがをしてしまった(不幸)。だが、けがをしたおかげで、若者たちがほとんど戦死したというのに、老人の子は兵役をまぬがれて死なずにすんだ(幸)。≫(同辞典)

 

 だから、辛いこと、苦しいこと、悲しいこと、嬉しいことや楽しいことに一喜一憂(いっきいちゆう=情勢が変わるたびに、喜んだり心配して、気をもむこと。)せずに、すべてを受け入れて淡々(たんたん=あっさりしている様子。さっぱりしていて物事にこだわらない様子)と自分のすべきことを一生懸命やるしかない。お父さんはそう思う。

 

 ま~なかなかできないけどね!

 

でも、お父さんはそうありたいと強く思うよ。

 

 

あ・お・い・く・ま・・・「まけるな」

これからまた寒い冬がやってくる
しんどいことに負けないで…

 

 これは、前に「負けていけ」というお話をしたから、「言ってることが違うんじゃないの?」「矛盾(むじゅん…つじつまが合わないこと)してるんじゃないの?」と思うかもしれないね。

 

 でも、そうじゃない。とするとどういう意味だと思う?

 

 「負けていけ」は、相手(他人)に対して、「負けていけ」ということだったよね。

今回の、「負けるな」は、「相手(他人)に負けるな」という意味ではなくて、「自分に負けるな」という意味だ。「自分の弱い心に負けるな」ということだね。

 

 「克己心(こっきしん)」という言葉がある。「自分のなまけ心や欲望に打ち勝つ」という意味だ。人間、誰だって楽したいし、しんどいことはしたくない。でも、だいたい「良いこと」っていうのは、面倒だったり大変だったりすることが多い。

 

 AかBの二つのうちどちらか一つを選べなきゃいけない場合に、Aを選んだほうが良いことは分かっているけどめんどくさい場合と、Bを選べば楽だけど結果はどうなるか分からない場合に、どれだけAを選ぶことができるかが大事だ。

 

 例えば、友達とケンカした時に、自分から謝って仲直りするか、ほっておいてその結果、その友達とは仲直りできずにそのまま友達でなくなってしまうような場合、どちらが良いだろうか?

 「自分から謝るのは嫌だなあ」と思っても、その自分の弱い心に打ち勝って、ちょっと勇気を出して、一言「ごめんね」といって仲直りすれば、友達を一人なくさずにすむね。

 

 人生は、こういう選択(いろいろある中からどれかを選ぶこと)する場面の連続だ。

 

 何気ない日常生活の中で、この小さな選択の積み重ねの中から、どれだけたくさん良い方を選ぶことができるかどうかが、実は、あなたたちの人生がより良いものになるかならないかに大きな影響を及ぼすんだよ。

 

 人生は、残念ながら二つの道をやり比べることができない。日常の小さな選択も、どこの高校や大学を受験するとか、どこの会社に就職するとかの大きな選択も二つやってみてから決めることはできない。

 

 そして、日常の小さな選択の中で、なるべくたくさん良い方の選択を積み重ねるためには、「克己心」が重要になってくる。さっきも言ったけど、良いことというのはだいたいめんどくさいことや大変なことが多い。自分の弱い心を乗り越えて、そのめんどくさいことや大変なことから逃げずに正面から向き合っていく努力が必要だ。

 

 もちろん100が100、全部完璧に良い方を選択することなんかできない。でも、頑張って、しんどくてもより良い方を選ぶように頑張ろう!

 

参考 母さんの「あおいくま」 コロッケ著 (新潮文庫

 

参考に過去の記事を貼りつけておくね。

nikkokun0103.hatenablog.jp

 

 

あ・お・い・く・ま・・・「くさるな」

陽はまた昇る!
くさらずに明日に向かって頑張ろう!

 

 人間誰でも、自分の思うようにいかないことがあったり失敗したりすると、へこんだり、自己嫌悪(じこけんお=自分で自分がいやになること)に陥(おちい)ったり、自暴自棄(じぼうじき=自分の思い通りにならなくてやけになること)になって「もうどうでもいいや!」って思ってしまうことはあることだ。

 

 そんなことないって?

 

 もし、そうなったことがない人がいたら、それは、よっぽど強くて素晴らしい人か、はたまた運のいい人か、単に自惚れ(うぬぼれ=実際以上に自分のことが優れていると思っていること)が強い大バカ者だね・・・。

 

 お父さんも、「オレってダメだな~、なんもできないな~」って思ったり、「何のために生まれてきたんだろう?」とか、自分に自信がなくなって悩むことがあるよ。

 

 でも、そこであきらめて何も努力しなくなったら、人生それで終わりだ。人生は厳粛(げんしゅく=まじめできびしいこと、動かしがたいこと)だ。自分が、人生という舞台から降りたらそれで終わり。誰も変わってくれない。仮に、誰かがあなたたちの代わりに努力して、あなたたちの人生を良いものにしてくれようとしたとしてもそれは無理だ。

 

 人生という舞台で演じられるのは自分自身だけ。演劇なら代役で何とかなるだろうけど、人生はそうはいかない。誰かに代わってもらうことはできないんだよ。

 

 まして、自分の思うように物事がうまくいかないからと、くさってしまって、しかも、うまくいかない理由を他人のせいにしたり、自分以外の周りの環境のせいにしているようでは、悪くなることはあっても良くなるはずがない。

 

「天は自ら助くる者を助く」という言葉がある。「神は、人に頼らず自ら努力する者にすすんで助力する。」という意味だ。結局は、良くなるのも悪くなるのも自分次第ということだ。

 

 だから、うまくいかないことがあったり、何かを失敗して自信がなくなることがあったとしても、けして、くさることなく、少しづつでいいから前を向いて努力していこう。

 

参考 母さんの「あおいくま」 コロッケ著 (新潮文庫

 

 

あ・お・い・く・ま・・・「いばるな」

実れば実るほど頭を下げる・・・あんたはエライ!!

 

 「実るほど頭(こうべ)を垂(た)れる稲穂(いなほ)かな」ということわざがある。意味は、「小人物ほど尊大(そんだい)にふるまい、すぐれた人物になればなるほど、謙虚(けんきょ)になるものだ。」ということ。「尊大」は「自分がえらいと思って人を見下すこと」で、要はえらそうな態度を取ることだね。反対に「謙虚」は「素直で自分がえらいとは思わないこと」で、人に対してえらそうな態度を取らないことだ。

 稲穂は、実れば実るほど穂先をたれ、頭を下げることからこういうことわざができたらしい。見習いたいものだね。

 

 大じいさまの先生も「人間はえらくなるといばる。中身のないものほど飾りたがる。」とおっしゃっていばることを戒(いまし)められた。

 

 「能ある鷹(たか)は爪を隠す」ともいう。これは「真に優れた才能を持っている人は、日頃はその才能をむやみにひけらかすようなまねはしない」という意味だ。

 

 中身のない人間ほど地位や名誉をほしがり、また、地位や能力が上がると下の人を見下すようになる。人間、えらくなったら終わり。謙虚さがなくなると、自分が常に正しいと思ってしまってそれ以上の成長はない。そして、まわりの人との人間関係もうまくいかなくなってしまう。

 

 どんなに勉強やスポーツが人よりできようが、大人になってどんなに仕事ができて地位が上がろうが、力がつけばつくほど、能力が高くなればなるほど、人に対しては頭を低く、腰を低くしていかなければならないね。まわりの人の意見を受け入れる素直さが大切だ。前に「素直に受け入れる」という話をしたね。

 

 これは頭では分かっていても、なかなか態度で示すことは難しい。お父さんもついついえらそうな態度を取ってしまうことがあるから反省だ。気をつけます・・・

 

 まわりの人に対して、いばってばかりいたら最後には誰からも相手にしてもらえなくなってしまうから気をつけよう。

 

参考 母さんの「あおいくま」 コロッケ著 (新潮文庫

 

 

nikkokun0103.hatenablog.jp

 

 

あ・お・い・く・ま・・・「おこるな」

怒っちゃやーよ

 

 これも「短気は損気」ということわざがある。「短気を起こせばイライラしたり、まわりの人とうまくいかなかったりして、損をするはめになる。だから、短気には十分気をつけよ。」という意味だ。怒って腹を立てても何にもいいことはない。

 

 お父さんも仕事が忙しいときなどついイライラしちゃう。いけないなと思いながら、ついブツブツ文句言ったり、態度に出てしまったりしてしまう。それが相手に伝わると雰囲気が悪くなるし、ギクシャクしちゃうから本当に良くない。お父さんも反省だ。

 

 だいたい、よく考えたら怒ってる理由なんてたいしたことない事が多い。あなたたちの身近な例でいうと、買っておいてと頼んだものが買ってなかったり、朝起こして欲しいと頼んだ時間に起こしてもらえなかったとか・・・そんなもん自分で起きればいい話だね。

 

 友達関係でも、深刻ないじめを除けば、ちょっといやなこと言われたとか、されたとか。まあ、腹立つけど普通は命までとれられるようなことはまずないからね。

 

 大人になって仕事でもいろいろあるけどお父さんの口癖は「死なん、死なん。なんとかなる。」だ。今まで、腹立つこともあったし、いろいろ悩んだり苦しいこともたくさんあったけど、いつもそう思って乗り越えてきたよ。実際、なんとかなってきた。

 

 そして、何より同じ時間を過ごすのに腹を立ててイライラして時間を過ごすより、「アハハ、オホホ」と笑って過ごした方が同じ時間を過ごすのに得じゃないか!

 

 仮に友達か誰かとケンカしたとして、なかなか謝れなくて気をもんだり、仲直りするのに時間がかかるのは時間がもったいない。どこか気になって気持ちがすっきりしない状態が続くのはすごく残念なことだ。

 

 ホント、腹を立てて怒ってもいいことは何一つないから、腹立つときは早く怒りを自分の中に納めて次に進むことを考えた方がいいね。

 

 腹が立ったら、まずはなぜ自分が腹を立てているのか、何に腹が立っているのかその理由を考えてみよう。大抵のことは、(大げさかもしれないが)この宇宙の大きさから言ったら取るに足らないちっぽけなことだよ。そう思えば少しは腹も立たなくなる。

 

 腹が立ったときは、グッとこらえて一呼吸置いて冷静になれるよう自分をコントロールする力が身に付くように努力しよう。

 

 大人でも難しいけどね・・・完璧にはできなくても、少しずつできるようになるよ。

 

参考 母さんの「あおいくま」 コロッケ著 (新潮文庫

 

 

あ・お・い・く・ま・・・「あせるな」

「青い熊」⁉
うちにはいなかった…
今回は、ディズニー映画「モンスターズインク」のサリーさんに登場してもらいました!

 

 「あおいくま」って知ってる?

 

 別に本当に青色の熊がいるわけじゃない。これはタレントのコロッケさんが子供の時にお母さんから教えてもらった言葉だそうだ。コロッケさんは『母さんの「あおいくま」』(新潮社)という本も出しているね。お父さんは一度読んだことがあるよ。

 

 コロッケさんは、子供の頃、貧しくてお姉さんと二人で一杯のラーメンを二人で分けて食べたそうだ。そんな貧しさの中でもお母さんは明るく、また、礼儀やしつけに厳しい人で、そのお母さんが「あおいくま」を教えてくれたんだって。

 

 芸能界は、テレビなどで一時は人気が出て有名になっても、いつの間にか売れなくなってテレビで見なくなる人がたくさんいる。コロッケさんが、そんな厳しい芸能界の中で何十年も第一線で活躍してこられたのは、きっとお母さんの「あおいくま」などの教えがあったからだね。

 

 「あおいくま」の意味は・・・

 

あ = あせるな

お = おこるな

い = いばるな

く = くさるな

ま = まけるな

 

という意味。どれも大事なことだね。

 

「あせるな」

 昔から「急(せ)いては事をし損じる」ということわざがある。意味は「あせって事を急ぐと、とかく失敗がちなもの。だから、急ぐときほどじっくりと落ち着いて対処せよ。」と辞典にある。

 

 物を買うにも、一時的な「欲しい!!」という気持ちで買ったはいいものの、少し時間がたってよくよく考えたら「なんでこんな物買ったんだろう?」なんてことはよくある。逆に買うのを我慢して時間をおいたら、「ああ、買わなくて良かった・・・」ってこともある。

 

 世間を騒がせている「振り込め詐欺(サギ)」などの詐欺事件も、被害にあった人は、びっくりしてしまってよく考える時間や人に相談することもなく、あわてて対応して引っかかってしまうケースが多いようだ。

 

 何かに失敗した時や自分の思うようにいかないことがあったとしても、それをすぐに取り返そう、解決しようとして、あわててあれこれとジタバタ動いて、かえって結果が悪くなることはよくあることだ。

 失敗した時やうまくいかないときほど、いったんそれを素直に受け入れて、一度落ち着いて冷静に考えてから、次の行動に移すようにしよう。

 

 だから、物事を行うときはあせらずによく考えて行動するようにしてね。

 

 ま、言うのは簡単だけど・・・なかなか難しいよね。

 お父さんんも難しい!!